日本国画 といいます。　 父が直接に作者から手渡しで譲り受けたものと聞いておりますがその作者についてよく聞いておかなかったものですからよく解りません。 　ただ、今はもう無くなってしまった東京の六本木、青山でTCMという会社の社長さんでいらしたことと日本国画会のものすごい偉い先生である一方で海外ブランドのファッションショーなどのステージに大きな絵を描いてみえたという以外はよく存じ上げないのが本音です。 　作品は日本画用の専門色紙に音を立てて流れている川の急流の中の石の上で一羽だけ静かに羽を休めている鳥が描かれております。激しい音と鳥の静かなたたずまい、流れの速い動きと佇む鳥の静かな心の境地が鳥の風情と相まって心打たれる良い作品だと思います。うねる川波の少し離れたところに小さい石が一つポツンしているあたりもとても感じ入ってしまいます。 　色紙には全体に滲みが薄く多く散らばっていて表装してもらうともっと素晴らしい日本画壇の流れを汲む深層の趣きが見えてくるものと思います。 　あまりよく解らなくて申し訳ありませんがもしご存知の方がみえましたらお知らせ下されば嬉しいです。 　価格は父の話を繋いでみて、また墨の僅かな濃淡だけで表現できる力量と重ね塗り無しのつまり迷いなく一回の筆使いに勝負をかけているこの画が見る人に感動を与える作品であること、そして先生のその頃のご活躍を考えて設定致しました。専門の日本画の鑑定家に相談してみたら保存の程度は良いとは言えないが４～５万はすると言われましたので半額の価格に設定致しました。　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　hide